かゆみの増幅システム

かゆみを増幅させるのは、かゆみの増幅システムが働いているからです。

そして、そのシステムは、いくつものシステムが並行して稼動しています。

(1) イッチ・スクラッチサイクル

イッチ・スクラッチサイクは、かくことによってマスト細胞が
脱顆粒し、脱顆粒によってかゆみがさらに増し、
またかゆくななってかくと、再びマスト細胞が脱顆粒するというものです。

(2) 軸索反射

軸索反射とは、脳に伝わるかゆみの信号が、
神経の分岐点を逆流し、周囲にかゆみを広げてしまうものです。

そして、その部分をかくと、さらにかゆみが広がります。

(3) サブスタンスP

サブスタンPとは、本来痛みを伝える化学伝達物質です。

しかし、かゆみを修復する作用も持っていて、
マスト細胞を脱顆粒させます。

マスト細胞が脱顆粒すれば、かけばかくほどかゆくなる
イッチ・スクラッチサイクルという連鎖反応を引き起こします。

(4) かゆみ過敏状態

慢性的な皮膚炎を起こしている皮膚は、NGFという神経成長分子が過剰に働き、
神経が表皮の中まで伸びます。

かゆみに対する脳の閾値も下がり、かゆみを強く感じるため、
皮膚が荒れてしまい、さらにかゆみが酷くなるというものです。

このように、かゆみは、常によりかゆく感じるようにできています。

ヒトはかゆい部分をかくと、気持がよいと感じます。

かくことを「ご褒美」と脳が感じるため、
つい、かいてしまうのです。

「かゆみ」というのは、ほんとう厄介な感覚なのです。

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