かゆみの主犯格と脇役

かゆみの主犯格 かゆみの主犯格は、「ヒスタミン」と「マスト細胞」です。 私たちが感じるかゆみの殆どは、 この「ヒスタミン」と「マスト細胞」によって引き起こされています。

ヒスタミン

私たちヒトの体には、外界の変化を察知するために、 様々な知覚神経が張り巡らされています。 そして何らかの異常を感じると、 その信号が脳に伝わり、様々な対応をします。 この仕組みは、全て、神経末端のレセプターに、 化学伝達物質が結合することから始まります。 ヒスタミンレセプター もし、レスタミンのレセプターが存在しなければ、 大量のヒスタミンがあったとしても、かゆみは起こりません。 なぜなら、ヒスタミンレセプターは、 ヒスタミンが結合したときにだけ信号を送るからです。 たとえば、痛みを起こす化学伝達物質はたくさんありますが、 かゆみを起こす化学物質は、殆どがヒスタミンであり、 ヒスタミンはかゆみ・・・

マスト細胞

かゆみを感じるとき、その殆どは、 マスト細胞がヒスタミンを撒き散らすことに始まります。 かゆみの脇役 かゆみを伝える化学伝達物質は、主にヒスタミンですが、 そのほかにも、以下のような物質があります。 インターロイキン2(IL-2) インターロイキン2(IL-2)は、アトピーのときに出てくる化学伝達物質です。 神経末端に作用し、弱いかゆみを引き起こします。 サブスタンスP(Sub-P) サブスタンスP(Sub-P)は、痛みを伝える物質として発見された物質です。 しかし、後に、かゆみを修復したり、増殖したりする作用があることが分かりました。 インターロイキン1(IL-1) インターロイキン1(IL・・・

かゆみの伝達のしくみ

かゆみは、人為的に引き起こすことが難しい感覚でもあることから、 かゆみは脳のどの部分で感じるのか、 かゆみの伝達経路はどのような仕組みなのか、 という研究は、とても難しいものでした。 ですが、fMRIなどが発達したことにより、 これらの研究も飛躍的に向上し、 かゆみに関する様々なことが明確になっています。 研究の中には、電気刺激を使ってかゆみを起こす方法があります。 それは、ある周波数の電気刺激を与え、かゆみを発生させるもので、 かゆみに対する心の研究などが行われるなどしました。 さらに詳しい研究によって、伝達される経路も詳しく分かってきました。 たとえば、ヒスタミンを注射した場合と、 電気刺・・・

マスト細胞はかゆみの火薬袋

かゆみの主犯格は、ヒスタミンとマスト細胞です。 マスト細胞は、炎症を起こす免疫反応を介し、 身体を防御するという活躍をします。 この「防御」という役割が、 マスト細胞の本来の姿なのですが、 現代は、アレルギーの主犯格としてばかり注目されています。 このマスト細胞とは、普通の白血球と同じくらい、 あるいは少し大きい程度の大きさで、 直径は10~30マイクロメートル、そして中心に核があります。 核の周辺の細胞質に、ヒスタミン、TNF-α、TGF-β、bFGF、 トリプターゼ、ロイコトリエンなどの化学伝達物質を含む顆粒があります。 このように、マスト細胞は、かゆみの火薬袋のように、 かゆみに関連する・・・

マスト細胞の分布

マスト細胞の量に目を向けてみると、 アレルギー体質でなければそれほどたくさんいるわけではありません。 アレルギー体質でない人は、ポツポツと分布している程度です。 ですが、アレルギー患者の人をみてみると、 全身のいたるところに高密度で分布しています。 そして、マスト細胞は、血液中にもありますが、 殆どは皮膚に存在しています。 また、軌道粘膜にも多くマスト細胞がいて、 アレルギー反応が起きると脱顆粒するため、息苦しくなります。    

アレルギーを引き起こす抗体

マスト細胞は、身体を防御する軍隊のような免疫の一部をつかさどるものです。 そして、本来は、自らの身体を防御するための働きを担っているマスト細胞が、 人体に害を及ぼすことになってしまうのは、 アレルギーが関与しています。 IgE抗体 私たちの体の中には、「抗体」というものがあり、 この抗体は、体外から侵入したウイルスや細菌などを 攻撃するという仕事を担っています。 この抗体は、医学的には「免疫グロブリン(immunoglobulin) と呼ばれていて、表記するときは「Ig」と表します。 そして、抗体(Ig)には、「IgA」と「IgD」、「IgE」、 「IgG」、「IgM」の5種類があります。 ミ・・・

かゆみの伝わり方

末梢性のかゆみは、マスト細胞とヒスタミンです。 では、かゆみは、どのようにして脳に伝わるのでしょうか? かゆみの伝達 かゆみも、痛みの場合と同じで、伝達のパターンは、 皮膚から始まり、脊髄の後ろ側にある後根神経節(こうこんしんけいせつ)を通り、 大脳で知覚されます。 異なってくるのは、大脳の部分で、 痛みを感じる部分と、かゆみを感じる部分が大脳の中で少々違います。 当然ですが、皮膚からの刺激は神経が脳に伝えます。 そして、神経は無数の神経細胞が重なったものであり、 感覚神経が全身からの情報を脳に伝え、 運動神経が脳からの指令を全身に伝えるという仕組みになっています。 背骨の中にある中枢神経であ・・・

かゆみが伝わる仕組み

一次ニューロン 皮膚にあるヒスタミンのレセプターが反応すると、 信号が後根神経節に入ります。 この部分は一本の神経です。 二次ニューロン 信号は、二次ニューロンに乗り換え、 脊髄を交差するようにして前側策にでて、脊髄を脳まで上がります。 三次ニューロン 信号は、脳の視床と呼ばれる部分で、三次ニューロンに乗り換えます。 痛みもかゆみも、ここまでは同じ経路を辿ってきますが、 視床から先の大脳の中で、別々の場所に到達します。

かゆみが広がる仕組み

かゆみを感じるとき、最初は皮膚の一部分だけがかゆかっただけなのに、 いつの間にかその周囲もかゆくなった・・・ということはよくあります。 これは「軸索反射」が、その現象の大きな原因となっています。

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